HOME その1 その2 その3 その4 その5 その6
 安良町交通博物館  2010/11/20
  アンテナ建て替え記録(その2)

安良町交通博物館 管理人:安良町経由村上行き
Copyright(C)2010 Aramachi Transport Museum All Rights Reserved.
無断転載、二次使用等禁止致します。


 FM関係の記事を作っておられる方々のHPを拝見しますと、数十局もの局名が並んでいるものが多くて、正直羨ましく思います。当地では隣接県の県庁所在地から遠く離れていることや、県境が山岳地帯であることなどの理由によって、後述のFM長野以外は地元の放送局しか受信できない状況です。しかし受信できる放送局の方角が、すべて約30度の範囲内に入っているため、複数のアンテナを立てたり、ローテーターで回したりしなくて済む便利さはあります。

下記はEスポ発生時などの異常伝播時以外で、当地で受信対象となる放送局の一覧です。

周波数 局名 出力 距離 送信所所在地 備考
76.1MHz FM新津 20W 56km 新潟市秋葉区 コミュニティーFM
76.5MHz FM KENTO 20W 49km 新潟市中央区 コミュニティーFM
76.9MHz FM新発田 20W 31km 新潟県新発田市 コミュニティーFM
77.5MHz FM新潟 1kW 82km 新潟県弥彦村 県域放送親局
79.0MHz FM PORT 1kW 82km 新潟県弥彦村 県域放送親局
81.8MHz FM長野 30W 164km 長野県野沢温泉村 飯山野沢中継局
82.3MHz NHK新潟 1kW 82km 新潟県弥彦村 県域放送親局

 特筆すべきはやはり81.8MHzのFM長野でしょうか。160kmを超える距離にあるにもかかわらず、弱いながらも安定した受信状態が保たれています。一方、惜しまれるのは76.5MHzのFM KENTOでしょうか。他のコミュニティー局は山の上から送信されているのに対して、この局は新潟駅南口にあるPLAKAビルの屋上から送信されているせいか、距離の割には受信状態が良くありません。

今回は新旧アンテナを使用して、これらの放送局の受信状態の比較を行ないたいと思います。

受信状態の比較


アンテナA(旧)・・・便宜上「高い方のアンテナ」と表現することもあります。。

2階屋根上(大屋根)に5素子のアンテナを設置し、S-5C-FB(約10m)で室内に引き込んでいます。当初はブースターを使用していましたが、比較のために取り外しました。

アンテナB(新)・・・便宜上「低い方のアンテナ」と表現することもあります。

 2階小窓の外に3素子のアンテナを設置し、3C-FV(約10m)で室内に引き込んでいます。アンテナAからは位置で約3メートル、高さで約2.5mの差がありますが、数百メートル先にあるビル群を辛うじてクリアできている可能性があります。

写真奥(2階屋根上)がアンテナA(5素子)、写真手前(3素子)がアンテナBです。


受信機
SONY ST-5950(1976年製)

実用感度 1.5μV
SN比 ステレオ:70dB モノラル:76dB
ヘッドフォン端子が付いているのでアンテナの方角合わせ等に便利です。

マスプロ電工のSW7FNというアンテナセレクターを使用して、ABのアンテナを切換えながらテストを行ないました。

 低い方のアンテナを使用してまず驚いたのは、高さを2.5mも低くしたために受信できなくなるであろうと考えた、FM長野とコミュニティーFMの3局が相変わらず受信できたということです。しかしステレオ受信では盛大なノイズが出ますので、聞き流す程度ならば良しとしても、とてもエアチェックできるような状態ではありません。

 県域放送局3局に関してはレベルメーターの値は下がりましたが、ノイズが大きく増えたという感じはありません。FM新潟とFM PORTに関しては、むしろ低い方のアンテナの方が無音時のノイズが少し減ったような気がします。しかし残念なことにNHK新潟だけは無音時のノイズが若干増えたような印象があります。県域3局に関しては十分な強度とまでは行かないものの、リスニングやエアチェックには耐えうる強さが確保できているようです。

この状態で数ヶ月様子を見ることにしたいと思います。

その3へ続く

HOME その1 その2 その3 その4 その5 その6

2010/11/20


安良町交通博物館 管理人:安良町経由村上行き
Copyright(C)2010 Aramachi Transport Museum All Rights Reserved.
無断転載、二次使用等禁止致します。