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 安良町交通博物館  2011/06/12
  アンテナ建て替え記録(その4)

安良町交通博物館 管理人:安良町経由村上行き
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 FMアンテナの移設計画が頓挫しているうちに、地デジ用のUHFアンテナの移設計画を進めることにしたいと思います。

 村上市に地上デジタル放送の中継局が出来てからはや3年半、もちろん様々な気象条件によって完璧ではないものの、弥彦山からの直接波を受信していた頃に比べて電波状態は非常に安定しています。下渡山中腹に設置された出力1Wの中継局から直線で2km程度、途中には障害物もなく送信アンテナが直接見通せるロケーションです。

 前回までの記事でご紹介しています通り、私の家では2階の屋根に1.8mマストを立てて、DXアンテナの20素子のUHFアンテナ(USA-25D)を設置しています。このアンテナを設置した当時はまだアナログ放送も受信していましたから、少しでもアンテナ入力を稼ぎたいという思いから20素子のアンテナを設置していました。しかしデジタル化が完了した今、ある程度の入力があれば大丈夫なのではないだろうかという思いもあって、今回地デジ用のUHFアンテナを変更することを決意しました。

現在のアンテナ全景

 UHFアンテナはDXアンテナのUSA-25D(20素子)です。14素子のUSA-19Dを使ってみたこともあるのですが、下渡山からのアナログ波の特定のチャンネルで受信状態が悪くなるといった状況が見られたため20素子に変更しました。デジタルならばもっと小さなアンテナでも大丈夫な気がするのですが・・・。

アンテナの選定


 最初に注目したのはマスプロ電工やDXアンテナから出ている平面アンテナです。デザイン的にもいかにもアンテナという感じではなくスタイリッシュな感じがします。新しものの好きな管理人としては非常に惹きつけられるものがありました。マスプロ電工U2SWL24 U2SWLDXアンテナ デジキャッチフラットシリーズ

 しかし実際に店頭で見てみると意外に存在感が大きく、新築以外の家では結構目立つような気がしました。それに性能の割りに値段が高いのもネックになっていました。そこで今度は従来の八木アンテナから適当なものを探すことにしました。

 マスプロ電工から出ているU14TMH、末尾のTMHというのは東名阪の頭文字を取ったものです。元々は東名阪地区で使われている地デジのチャンネルに帯域を絞って発売した製品ですが、その後、このアンテナが使える地域が増えたせいもあって、東名阪という表記は消えました。このアンテナの特長は何と言っても帯域を絞ってあるために14素子でありながら20素子以上の性能が得られることです。


 次にピックアップしたのは同じくマスプロ電工のSPH3(スカイファントム)です。ネーミングもそうですがその独特のデザインにも魅かれるものがありました。どこか外国のアンテナでも見ているような感じがして結構気に入っていました。



アンテナの購入

 ただそれらのアンテナは中央部分をマストに取り付ける形状なので、屋根上に設置するにしても軒先に取り付けるにしても、いずれにせよマストを立てる必要がありました。そこで次に目を付けたのがやはりマスプロ電工から出ているLS5N-SET(ラブストーリー)というアンテナです。このアンテナの特長は4段の導波器を採用しているため、5素子でありながら14素子と同等の性能を得られるというものです。なおかつ付属のサイドベースを使えば壁面に取り付けることが出来るため、軒下などに取り付けることも可能です。
 
 今回は以前にも利用したことのあるWEBBY SHOPで購入、希望小売価格9,135円(税込)のところ、3,969円(税込)、しかも送料込みでしたのでかなり安く買えたと思います。

アンテナの取り付け


早速取り付けを行ないました。

 上に見えているのがDXアンテナの20素子のアンテナです。1.8mのマストの最上部に取り付けてありますから、高さでは3m近く低くなったでしょうか。でもこの位置からでも送信所を見渡すことができるため、電波状態は良好です。また建物の陰にしたことによって西風からは完全に開放されました。若干の着雪は考えられると思いますが、まあ大丈夫でしょう。鳥害も大丈夫だとは思うのですが・・・、まさかカラスもここまでは来ないでしょう(自信なし)。一番上の20素子のアンテナはいずれ撤去する予定です。

このデザインは結構好みが分かれるでしょうね。

 2つ並んでいるのは左がブースター(マスプロ電工VUBCB33)、右側が4分配器(マスプロ電工4SPCF)です。アンテナとブースター間はS5CFBケーブル(約1m)で接続してあります。アンテナセットにはS4CFBケーブルが15m付属していましたが、そのケーブルは使用しませんでした。

結果

 アンテナを移設するに際してSONYのブラビア(KDL-32J5000)に直結してレベルを確認してみました。その結果、今回アンテナを設置した付近では最大値で60〜62程度のアンテナレベルが得られ、なおかつチャンネルによるばらつきも少なく、非常に安定していることが分かりました。現在は33dBタイプのブースターで増幅後に4分配して部屋に引き込み、更に2分配して2台のレコーダーに接続してあります。PANASONICのレコーダー(DMR-BWT1100)のアンテナレベル表示では、どのチャンネルも80という数値が出ていますので、恐らく十分なアンテナレベル及び電波品質が得られているのではないでしょうか。

 こうして地デジ用UHFアンテナの移設は拍子抜けするほど簡単に終ることが出来ました。このアンテナは量販店に行くと山積みされている製品ですが、なぜか実際に使われているのを見たことがありません。というか、この手のアンテナは屋根上ではなく軒下等に目立たないように設置することが出来るタイプなので、多素子のアンテナのように目に付きにくいのかも知れませんね。

さて次はFMアンテナの移設計画です。

その5に続く


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2011/06/12


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