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 安良町交通博物館  2010/11/20
  アンテナ建て替え記録(その1)

安良町交通博物館 管理人:安良町経由村上行き
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 「新潟のテレビ史」内でもご紹介していますように、私の家では2階の屋根上に1.8mのマストを立てて、地上デジタル放送用のUHFアンテナとFMアンテナを設置しています。しかしUHFアンテナは元々アナログ放送受信用として設置したものであり、地デジへの移行が完了した今、多素子のアンテナを高く上げる必要性もなくなりました。そこで今回、UHFアンテナだけでなく、FMアンテナも含めて改修を計画することとなりました。

 実は今回アンテナの改修を計画したのにはもうひとつの理由があります。管理人自体の老朽化に伴って、今はまだ大丈夫だとしても、この先5年後、10年後に、2階の屋根(大屋根)に上ってアンテナいじりができるかどうか分かりません。ならば今のうちに少しでもメンテナンスし易い位置にアンテナを移設しておきたいと考えたからです。

 まず第一の目標としては大屋根からアンテナをなくすこと、これが最大の目標となります。地デジはおそらく問題ないでしょう。でもFMは果たして上手く行くものかどうか・・・。そこで特にFMに関してはある程度の時間をかけて受信状態の確認を行ないながら進めることにしました。

現在の状況


(2007年10月13日撮影)

 1.8mのマストの最上部に地デジ用の20素子のUHFアンテナ(DXアンテナ USA-25D)、1Wの中継所まで2km位の距離です。上から60cmの位置(1.2mの位置)に弥彦山向けのFMアンテナ(DXアンテナ FM-5N)、1KWの送信所まで約82kmの距離があります。FMの出力は1KWと小さいものの、標高634mの弥彦山の山頂から送信しているため、エリアはかなり広いものと思われます。

 FMアンテナに関しては、電波到来方向数百メートル先に4階建てのビル群があります。ある程度の距離があるのでさほど大きな障害になっていないような気もしますが、微妙な位置関係です。そのためなるべく大型のアンテナをなるべく高く上げたいところなのですが、主に冬季に西寄りの強風に煽られて「ぶーん」という不気味な音を出すために、あまり高く上げたくないというのが正直なところです。

 今回の移設に際しては先ずT字型のいわゆるフィーダーアンテナでの実験を行なうことにしました。室内でのフィーダーアンテナの実験なんて今まで何度やったか分かりませんが、あらためて実験してみると2階の6畳間でも場所によって受信状態が大きく違ってくることが分かりました。一番状態の良い場所でのステレオ放送の無音時に出るノイズの大きさは「サー」と「ザー」の中間よりやや「ザー」に近い感じで、深夜になると幾分軽減されるようです。


FMアンテナの移設場所の選定


 2階の部屋のすぐ横の階段近くにある小窓からは送信所方面を見渡すことができ、数百メートル先のビル群もクリアすることができます。しかし高さが現状よりも2.5mくらい低くなってしまうために、この位置にアンテナを設置したことはありませんでしたし、実験もしたことがありませんでした。ところがこの小窓からフィーダーアンテナを外に差し出してみたところノイズもかなり軽減され、意外にも良好な結果が得られました。それならばこの場所にアンテナを設置したらどうだろうかと思い立った次第です。

新旧アンテナの位置の比較(上:DXアンテナ FM-5N 下:マスプロアンテナ FM3)

2.5mも高さを下げて、なおかつ5素子から3素子にグレードダウン。受信状態にどの程度の影響が出るでしょうか。大屋根上の5素子のアンテナにはブースターが付いていますが、比較のために取り外すことにしました。

 

アンテナ設置にかかった費用

マスプロ電工 FM3 2200円(ノジマ真電村上店)
マスプロ電工 支線止め金具 RS25-P 148円(同上)
DXアンテナ 突き出し金具 MH7 450円(ホームセンタームサシ村上店)
ケーブル固定用ステップル 17円X10個(同上)
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                合計2968円

 マスト(1.8m)、3C-FVケーブル(約10m)及びステーワイヤー(ステンレス)は手持ち品を利用したため、結構安上がりでした。作業時間は1時間20分程度、骨折後のリハビリにはちょうどいい時間でしょうか(笑)ケーブルはさほど長くならないために、とりあえず手持ちの3C-FVを利用することにしました。

真新しいFMアンテナの給電部(画像クリックで拡大されます)

ピカピカで綺麗ですけど、西日が当たりますからすぐに色褪せてしまうのでしょうね。

ケーブルの室内への引き込みはど素人のインチキ作業です。

 アルミサッシのレール部分にドリルで穴を開けて3Cケーブルを通します。5Cケーブルでも窓の開け閉めには支障は出ないようです。雨水の浸入防止のために隙間をパテでふさぐと良さそうですね。隙間ケーブルを使えば見栄えも良いのでしょうが、コネクタを固定するためにネジ止めなどが必要になるでしょうし、何よりも値段が高いのが難点です。

そして日が暮れて…(画像クリックで拡大されます)

 この位置からですと数百メートル先のビル群の影響も少ないものと思われますし、2階建てを超える高さの建物もなく、比較的良好な受信状態が得られるものと思われます。

 正直、この位置にアンテナを設置するのには抵抗がありました。大屋根以外の場所にアンテナを設置するなんて考えたこともありませんでしたし、82kmもあるのに3素子なんて、マニアの方に見られたら笑われるんじゃないかとも思っていました。

でも結果は意外なものとなりました。

その2へ続く。

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2010/11/20


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