HOME その1 その2
 安良町交通博物館
 2007/09/29
  新潟のテレビ史
  地上デジタル 村上中継局編 その1

安良町交通博物館 管理人:安良町経由村上行き
Copyright(C)2007 Aramachi Transport Museum All Rights Reserved.
無断転載、二次使用等禁止致します。


 2006年10月1日にTeNYテレビ新潟とUX新潟テレビ21が地上デジタル本放送を開始したことによって、新潟県内のテレビ局各社の地上デジタル放送が出揃いました。あれから1年経過した2007年9月28日、総務省信越総合通信局は村上を含む県内9局に対して、地上デジタル放送局(中継局)の予備免許を交付、12月1日に開局すると発表しました。

 村上中継局で使用される物理チャンネルは、NHK総合が16ch、NHK教育が14ch、BSNが18ch、NSTが25ch、TeNYが31ch、UXが33ch、出力はいずれも1Wとなっています。使用チャンネルが判明したことによる管理人宅における対策については後述することにしまして、まずは中継局の画像をご覧いただきましょう。

村上市羽黒口から中継局のある下渡山(げどやま)を望む(拡大画像あります)

 山の中腹にアンテナが何本か立っているのがお分かりいただけると思いますが、これが村上中継局です。1980年代の初頭にアナログ放送の中継局として開局、このたびデジタル中継局も開局することになりました。場所的にはだいたいこのあたり(Google Map航空写真)になると思います。Google Mapの写真では正確な場所を把握することはできませんが、恐らく中央部の開けた箇所の少し上あたりになるのではないでしょうか。ちなみに偶然写ってしまった?バスは縄文の里・朝日発村上行きのH171かH172かのどちらかです。

少し接近してみましょう。(拡大画像あります)

 この写真は三面川に架かる下渡橋の歩道から撮影したものです。一番高い場所に位置する塔がデジタル用の送信アンテナではないかと推測していますが、詳細は良く分かりません。機材運搬用と思われるハシゴ状のものが見られますが、この写真を見る限りでは相当険しい場所に設置されているように感じられます。手前に見える八木アンテナのようなものは弥彦からのアナログ波受信用でしょうか。

これ以上接近すると見えなくなってしまいます。(拡大画像あります)

 下渡橋を渡りきったところから撮影するとこんな感じになりますが、ハシゴ状のものは見えなくなってしまいます。中央に見えるパラボラアンテナは地上デジタル波中継用でしょうか?八木アンテナのホームページに掲載されている、「UHFデジタル放送中継局用広帯域グリッドパラボラ空中線アンテナ」に形状が良く似ています。木立に隠れて良く見えませんが、このパラボラは3基設置されているように思います。

以前はこんな感じでした。2005年7月撮影(拡大画像あります)

 これは管理人宅の屋根から中継局にアンテナを向けている光景です。遠景なので分かりづらいですが、現在の写真と比較すると、現在一番高い位置に設置されている塔がまだ存在しないような気がします。

この道を入れば近くまで行けるような気もしますが…(拡大画像あります)

 これは県道583号線から分岐して山の中へ入る道(Google Map中央付近)です。上の写真を見る限りこの道から簡単にアプローチできるようには思えません。これ以上の接近はいさぎよく諦めることにします。

管理人宅における地デジ受信設備 村上中継局開局対策(案)

 新潟のテレビ史(地上デジタル編)
でご紹介しております通り、管理人宅では弥彦山と下渡山に向けた2本のUHFアンテナを、29chにトラップの入った関東地区向けの混合器で混合しています。これは弥彦からのデジタル波が13〜26ch、下渡山からのアナログ波が40〜50chであるため、この混合器を使えば効率よく混合できるのではないかと考えたからです。

特定地域用混合器 関東地区向けUUM-204Jの特性表


現在の受信状況

アンテナA
弥彦山送信所向け
(28ch以下)
受信状態   混合器
UUM-204J
アンテナB
下渡中継局向け
(30ch以上)
受信状態   
13 デジタル NHK教育 40 アナログ NST
15 NHK総合 42 BSN
17 BSN 44 TeNY
19 NST 46 NHK総合
21 アナログ UX 48 UX
23 デジタル UX 50 NHK教育
26 TeNY        
29 アナログ × TeNY        
35 × NST        

 しかし今回発表された村上中継局のチャンネルは14〜33chとなっているため、今の受信設備では下渡山からのデジタル波の受信に支障が出ることが予想されます。

今の受信設備のままで下渡中継局が開局するとこのようになるものと推測されます。

アンテナA
弥彦山送信所向け
(28ch以下)
受信状態   混合器
UUM-204J
アンテナB
下渡中継局向け
(30ch以上)
受信状態   
13 デジタル NHK教育 14  デジタル × NHK教育
15 NHK総合 16 × NHK総合
17 BSN 18 × BSN
19 NST 25 × NST
21 アナログ UX 31 TeNY
23 デジタル UX 33 UX
26 TeNY 40 アナログ   NST 
29 アナログ × TeNY 42 BSN 
35 × NST 44 TeNY 
5 VHF × BSN 46 NHK総合
8 × NHK総合 48 UX
12 × NHK教育 50 NHK教育

 つまり今のままでは下渡中継局からのデジタル波は、TeNYとUXしか受信できないものと推測されます。弥彦山からのデジタル波と下渡山からのデジタル波の両方を受信するためには、恐らく混合器をトラップの入らない一般用のUUM-201に交換する必要があるものと思われます。

 ※実際に今のままの設備で受信確認をしてみたところ、下渡中継局の14、16、18、25の4つのチャンネルも弱いながらも受信可能であることが分かりました。

何で弥彦と下渡の両方からのデジタル波の受信が必要なの?

 という疑問をお持ちの方もいらっしゃることと思います。アナログ、デジタルともに下渡中継局からの電波を受ければそれでOKですよね、普通は。まあ停電などの原因で中継局が機能しなくなった場合のバックアップという考え方もできるのですが、もう一つ大きな理由が存在します。それは、弥彦に向けたアンテナを残しておくことによって、夏場などに異常伝播が発生した際に北日本放送、富山テレビ、チューリップテレビといった、北陸地方の局が受信できることがあるからです。つまりこれは放送マニアの悲しい性(さが)というこことになるのでしょうね。

 あとで確認したところ、富山テレビはBSNの村上中継局と同じ18chを使用しているため、受信困難になることが予想されます。逆に弥彦向けのアンテナを残しておくことによって、異常伝播時に村上のBSNに影響が出る可能性もあると思います)

ここで一服、新潟のアナウンサー、パーソナリティ編を少し

 このコーナーは県内各局のアナウンサーやパーソナリティなどについてのお話です。というか単に管理人のお気に入りをご紹介するコーナーです。

BSN新潟放送

 ラジオでは月曜〜木曜に放送されていた「ミュージックポスト」や「昼ラジ」、金曜に放送されていた「キンラジ」が相次いで終了、大幅な改編となった。キンラジを踏襲する内容の「近藤丈靖の独占ごきげんアワー」が始まったのは嬉しいが、時間帯が午前中になってしまったので管理人的には聞けなくなってしまって淋しい限りである。

 午後の時間帯に始まった石塚かおりパーソナリティの「午後の楽園」は管理人的にはいまいちかなと。石塚さんは早朝とか夕方の番組の方が合っているような気がしないでもない。金曜の午後に放送されている「ポプきん」は管理人的にはかなりのお気に入りである。元「ちびっこギャング」の藤井一男さんと渡辺裕子アナウンサーのコンビネーションもなかなかのもの。ただ2時台に放送されていた「フジオショー」のコーナーが終わってしまったのは残念である。同コーナーのイントロ当てクイズは応募者がいないために出演者自身がチャレンジすることも多かったが、恐らく1970年代や80年代の曲を中心の出題だったためにリスナーの年齢層と合わなかったのではないだろうか。

 テレビでは實石アナウンサーがだんだん体格が良くなってきたのが気になるところ。これは決して悪い意味ではなく、管理人的にはいい感じになってきたという意味。金曜深夜の「NEXT」は實石アナから田中アナにバトンタッチしたが、江ロさんのエロトークに対する切り返しも上手く、慣れるのも早かったような気がする。

NST新潟総合テレビ

 最近のNSTにおけるビッグサプライズといえば何といっても市野瀬瞳アナの登場であろうか。でも管理人的には廣川さんの方がいいかなあ…、と。でも良く分かりません。堀さんも決して嫌いではありません。

TeNYテレビ新潟

 あの田島祐子さんがラーメンの旅をしていたときの写真が村上病院の向かいの「福来軒」に飾ってある。恐らく入社間もない頃のものと思われるスマートな写真を見ることができるのは嬉しいものである。しかし何でTeNYはローカル番組をハイビジョン化しないのだろうか。もしかして10月からハイビジョンになるのかな?

UX 新潟テレビ21

 冨高由喜さんと三河かおりさんの美貌は相変わらずのものがある。フィット姉さんこと小林聖子アナウンサーが9月で退社することになったのは残念。天気予報に出てくる大西蘭さんもどちらかといえば好きな方である。

NHK新潟放送局

 沢田浩次郎アナがいなくなってからはNHKを見る機会が激減した。どうやら水戸放送局に転勤になってアナウンスの現場を離れた模様である。せめてアナウンサー日記に一言書いて行って欲しかったものだが、たぶんそんな暇もないほど急な異動だったのだろう。ぜひまたいつか、どこかの局でアナウンサー職として復帰してもらいたいものである。また荒木美和アナが週刊現代にも取り上げられて注目を浴びているようだが、以前新潟にいた石井アナのように新潟から東京に転勤ということもあるのだろうか。

地上デジタル放送の録画


さてこのへん地デジのハナシに戻りましょう。

 地デジ放送にはコピワン信号と呼ばれる「一回限り録画可能」という信号が乗せられていますが、これを緩和しようという動きが出始めています。どうやら9回とか10回とか、そんな回数になりそうですが、じゃあ果たして現行の製品で対応できるものかどうか、つまりバージョンアップなどの対策が取られるものかどうかが今もって不明です。

 正式決定するまではメーカー側も対策を取れないものと思いますが、恐らく現時点ではDVDレコーダーの売り上げは若干落ちているのではないでしょうか。消費者としては早く正式決定して欲しいというのが本音ですね。

 それはそうとスカパーにもコピワン信号が乗せられていますが、多くの旧型チューナーでは制限を受けないようです。コピワンという制度が始まる前からスカパーは存在していましたから、チューナーの設計段階ではコピワンという思想自体がなかったのでしょう。ということは地デジチューナーでも設計次第ではコピワンの制限を受けない製品を…、以下自粛。

 2011年のアナログ放送終了まであと4年、デジタル化が完了するとテレビが見られなくなる地域もあると報道されています。またアナログ放送の終了に伴って、まだまだ使えるテレビが大量に廃棄されるのではないかという懸念もあります。格安の外付けチューナーの発売や、電波不毛地域への対策など、まだまだ課題は多そうですね。

その2へ

HOME その1 その2

2007/09/29


安良町交通博物館 管理人:安良町経由村上行き
Copyright(C)2007 Aramachi Transport Museum All Rights Reserved.
無断転載、二次使用等禁止致します。