HOME その1 その2
 安良町交通博物館
 2014/06/09 最終更新2018/12/17
スカパー!プレミアム アンテナ交換記(2)

安良町交通博物館 管理人:安良町経由村上行き
Copyright(C)2018 Aramachi Transport Museum All Rights Reserved.
無断転載、二次使用等禁止致します。


前回までのあらすじ)
 チューナーを2010年12月から使用してきたDST-HD1からTZ-WR500Pに変更、ダブルチューナーモードを生かすために衛星アンテナの再編を計画しました。しかしスカパー!プレミアムサービス用のアンテナを1本追加して全部で3本にするか、マルチアンテナにして1本で済ませるか、なかなか決められずにいました。

 そんな矢先、ハードオフで偶然見つけたのがスカパー!から発売されているSP-AM500Mというマルチアンテナでした。かくして衛星アンテナ再編計画の核はSP-AM500Mに決定、1本のアンテナにまとめることになりました。しかしなかなか思うようには行かないものです。

設置場所の決定

 2014年5月31日、6月1日実施
 
 まず最初に現状のこの上下2箇所のうち、どちらの箇所にマルチアンテナを設置した方が良いかということです。

 写真には写っていませんが上段のアンテナの少し上には屋根がせり出しているのですが、マルチアンテナは従来のアンテナと方位角や仰角が若干異なるため、わずかに屋根の影響を受けることが分かりました。従って今回は下段にマルチアンテナを設置する方向で進めることにしました。

 それでも屋根瓦からは50センチほどの高さが確保できそうですので、20年か30年に1度の大雪にならない限りは雪に埋もれる心配はなさそうですし、仮に着雪によって受信障害が発生したとしても、窓からほうき等を伸ばせば届く範囲なので安心です。

 壁面取付金具はDXアンテナ製のMHW-701です。2個とも市内のホームセンターで購入したもので、10年くらい経過していますが、まだまだ現役で使用できそうです。


 この2本のアンテナ、現状では全く不具合がないので撤去するのは忍びないのですが、とりあえず今回はマルチアンテナに座を譲っていただいて、もし不具合が発生するようであれば再登場をお願いするという方向で、当面は処分せずに保管することにしたいと思います。

受信状態(アンテナ交換前)

 TZ-WR500Pを購入してから様々なチャンネルでアンテナレベルの確認を行いました。もちろん全てのチャンネルで確認したわけではありませんが、晴天時においては全て99、アンテナ設定画面においてもJCSAT3、JCSAT4の両衛星ともに99という表示でした。雨模様のときに85程度まで下がることはありましたが、受信障害が出ることはありませんでした。

TZ-WR500P(シングルモード) + 2CS45SP CH612 テレ朝チャンネル2

藤波辰巳VS長州力のシングルマッチ。
掟破りの逆サソリ、レフリーはミスター高橋、実況は古舘伊知郎。
高橋レフリーは長州の様子を伺うフリして次の段取りでも説明しているのでしょうか。
いい時代でしたね。

 一方BS放送の方はブースターや分配器を通しているのであまり参考にはならないかも知れませんが、PANASONICのDIGA(DMR-BZT710)でBSプレミアムが63〜64程度、CH349の日テレNEWS24で61〜62前後という数値でした。

アンテナ交換の完了

 2014年6月1日撮影
 
 作業スペース自体はさほど危険な場所ではないのですが、傾斜した瓦屋根は照り付ける日差しで灼熱地獄になっており、そこでしゃがんだ格好で作業を進めることになったので仕事が捗りません。

 試行錯誤の末、この状態にするまでに2日間を要しました。最初に予想された通り、三方向からの電波を全て完璧に捉えることは難しいようです。

 JCSAT4の方は比較的容易に99にすることができるのですが、JCSAT3の方が思うように上がらず、両方99にするためにはディッシュの傾斜角を思い切りずらさなければなりません。

 JCSAT3とJCSAT4の両方を99になるように合わせるとBSが44位まで下がってしまい、BSが64程度になるように合わせるとJCSAT3とJCSAT4がぐっと下がってしまいます。

 結局、BSは最大値から若干下がった62程度で、またJCSAT3は93程度、JCSAT4は99で固定、ひとまず作業を終了することにしました。

 この状態で仰角を少し上げてやるとBSが上昇、下げてやるとJCSAT3が上昇、「ス」の文字の少し下辺りを強めに押してやると全て上昇します。かと言って方位角を少し動かしてやっても効果は見られませんでした。

 マストは水準器を使って可能な限り垂直に設置したつもりなのですが、やはり微妙に傾いているのかも知れません。またディッシュとアーム、アームとコンバーターの接合(ネジ止め)部分にもかなり遊びがありますし、左右の仰角の目盛りを完全に同一にするのも難しく、その他の可動部分の遊びも結構見られますから、それらが重なって、設置しにくい状況を作り出しているのかも知れませんね。

あと一番大きいのは己の腕前の低さというところでしょう。

 ちなみに設置角に関してですが、取説では仰角が約40度、ディッシュの傾斜角が約0度という数値になっていましたが、今日の時点では仰角が約36度、ディッシュ傾斜角がマイナス約3度というのが一番良い値でした。

受信状態(アンテナ交換後)

 BS/110度CS放送に関しては交換前が50センチだったこともあって、若干下がった62くらい、たまに63程度まで上昇します。スカパー!プレミアムサービスも交換前と比べてレベルは下がりました。正確に言うと、チャンネルによってレベル表示の差が大きくなったという印象です。

交換後のアンテナレベルの数値の分布は下記の通りです。

確認した105チャンネルのうち、
99   …69チャンネル
90〜98…9チャンネル
80〜89…19チャンネル
77〜79…8チャンネル(CH560 608 612 635 647 659 660 674)

 6割以上のチャンネルで99という数値が得られていることを考えるともうこれで十分なのかもしれませんが、自分としては80を割っているチャンネルをもう少し何とかしたいという気持ちが強いですね。

再調整(6月8日)

 設置から1週間経過した6月8日の日曜日、増し締めを兼ねて再調整を行いました。今の状態でも恐らく実用上は問題ないとは思うのですが、今まで全て99が出ていたことや、特にテレ朝チャンネル2が79、日テレG+が77まで下がってしまったのが気になって、もう1度調整してみることにしました。

その結果、テレ朝チャンネル2は83まで、日テレG+は84まで上げることができました。その代わりBS/110度CS放送が若干(1くらい)下がってしまいました。

 新しいアンテナを設置してから1週間、まだ本格的な雨が降っていないので確かめようがないのですが、しばらくはこの状態で様子を見ようと思っています。確認した105チャンネル(お試し視聴の時に見ることができたチャンネル中心)のうち、晴天時で80を下回るチャンネルがなくなったことを考えると、あとはヘタにいじらない方が無難なのかも知れませんね。

そして…

(2014年6月18日追記)

 その後、やめておけば良いものを、週末のたびにあれやこれやと弄り回し、そのたびに良くなったり悪くなったりの繰り返しに一喜一憂していました。レベルの上がったチャンネルもあり、逆に下がったチャンネルもあり、その繰り返しでした。

 ところが6月18日の水曜日、朝起きて電源を入れてみるといつもと様子が違います。今まで83程度しか出なかった612CHのテレ朝チャンネル2が87くらいまで上がっています。確認してみると以前レベルの低かった8チャンネルが軒並み上昇しています。

 アンテナを交換してから2週間、天候に大きな変化もありませんでしたし、特に今日、空気が澄んでいるとか雲が薄いとかいうこともありません。どちらかというと今日はうす曇の天候です。

 夕方帰宅後に確認してみると更に数値は上昇しており、テレ朝チャンネル2は94〜95くらいまで、84程度だった608CHの日テレG+や、660CHのファミリー劇場は99まで上昇しています。それに加えて、アンテナ設定画面においても、チューナー1、チューナー2ともにJCSAT3、JCSAT4の両方とも99で張り付いています。深夜になって雲が厚くなってきて雷も鳴り出しましたが数値が低下することはありませんでした。
 

 

 この2週間の天候が特殊だったのか、それとも特定のトランスポンダの出力が低下していたのが回復したのか、あるいは打ち上げ局側の天候か何かの影響だったのか分かりませんが、しばらく様子を見ることにしたいと思います。

(ここまで2014年6月18日追記)

さらに…

(2014年6月24日追記)

 6月23日の月曜日の深夜から24日の火曜日の朝にかけて、多くのチャンネルで計画停波が行われました。
そして放送再開後にはまた多くのチャンネルでアンテナレベルの上昇が見られました。

 94〜95程度まで上昇していたテレ朝チャンネル2は99まで上昇、その他のチャンネルも99が表示されるチャンネルが多くなりました。


橋本VS武藤のシングルマッチ 当初79まで下がっていたアンテナレベルが99に戻りました。

当初確認した105チャンネルのうち最終的には、
99   …69チャンネル → 89チャンネルへ増加
90〜98…9チャンネル → 12チャンネルへ増加
80〜89…19チャンネル → 4チャンネルへ減少(85〜89)
77〜79…8チャンネル → なし

 はたして停波によるメンテナンスの効果によるものなのか、打ち上げ局のある関東地区の天候不順による変化なのかは分かりませんが、一週間前とは明らかに違っています。もしかすると最初にアンテナを設置した時期は、最も条件の悪い時期だったのかも知れません。

 ただしBS/110度CS放送のレベルが若干下がってしまったので、BSアンテナだけ独立させるかも知れません。スカパー!プレミアムの今の状態が続くことを祈りつつ、ひとまず終了致します。

(ここまで2014年6月24日追記)

結局は…

(2014年6月29日追記)

 BSのアンテナレベルが若干下がったのが気になったので、いつかBSアンテナだけ独立させようと思っていたのですが、ちょうどこの週末、Josin webでマスプロの45センチタイプのBC45Rのセールが行われたので購入、6月28日の土曜日に取り付けを行いました。

 先日スカパー!プレミアム用のSP-AM500Mを設置したときは下段に設置していましたが、上段にBSアンテナを設置すると若干影になってしまうことや、SP-AM500Mを上段に設置しても屋根の影響は殆ど受けないことが分かったので、以前と同様に上段にスカパー!プレミアム用のアンテナを、下段にBS/110度CS用のアンテナを設置することにしました。

 結果、スカパー!プレミアムのアンテナレベルは、チャンネルによって若干差がありますが下段に設置していたときとほぼ同じ、BS/110度CS放送のアンテナレベルは以前50センチタイプを使っていたときよりも僅かにですが上昇しました。
 
写真左:(変更前) 2SC45SP BSC50R
写真右:(変更後) SP-AM500M BC45R 50センチタイプの威圧感がなくなりスッキリしました。

降雨による影響

 タイミング良く?と言ったら変ですが、翌日の未明に激しい雨が長時間続きました。また短時間ですが大粒の雨がバラバラと音を立てて降ることもありました。そしてそのピーク時に何分間かBS/110度CS放送、スカパー!プレミアムサービス共に映らなくなるチャンネルが発生しましたが長くは続きませんでした。特にスカパー!プレミアムはアンテナレベルで99のうちの20〜30くらいまではブロックノイズも出ることなく安定した状態が保たれていたのは予想外でした。

 チャンネルごとの状態としては、571CHの日テレNEWS24は落ち込みが大きく、映らなくなる時間が比較的長めでした。その反面、572CHのTBSニュースバードや608CHの日テレG+、612CHのテレ朝チャンネル2、613CH〜615CHのフジテレビONE・TWO・NEXTなどはピーク時でも映らなくなることはありませんでした。

 BS/110度CS放送の方はどのチャンネルもアンテナレベルの落ち込みが同じ程度で、ほぼ全てのチャンネルが一斉に映らなくなって、短時間で一斉に回復するという感じでした。

というわけで衛星アンテナいじりはこれで終了?
何とも言えません、更に続くかも。
ひとまず今日の部はこのへんで。

(ここまで2014年6月29日追記)
-----------------------------------------------------------

2017年5月2日(火)追記

その後、約3年が経過、スカパープレミアムは何度か停波が行われましたが、ファミリー劇場など、レベルが低下したチャンネルもいくつか見られました。しかし受信状態は安定していて、降雨や着雪による障害は殆ど出ていません。

また3年の年月というのは人の心を変えてしまうのに十分な時間だったようで、あれほどアンテナレベルにこだわっていたにも関わらず、殆どこだわりがなくなってしまいました。そこで配線を変更、SP-AM500Mの1本だけで受信してみたのですが結果は良好だったので、今後はSP-AM500Mの1本だけで受信することにしてBSアンテナと壁面取り付け金具を撤去しました。そして取り外したBSアンテナはきれいに拭いて新発田のハードオフへ持って行ったところ、なんと1000円の値段が付きました。3年間屋外で使ったアンテナを1,000円で引き取ってもらえれば御の字です。

(ここまで2017年5月2日追記)

2018年12月17日(月)追記

その後さらに1年半が経過、今年の1月と2月は例年になく雪が多く、積雪1メートルを超える日も何日かありました。しかしBSもスカパープレミアムも受信状態には全く問題はありませんでした。ハードオフで324円でSP-AM500Mを買ってから4年半、1年あたりのコストは72円と激安ですし、故障もなく働いてくれています。

(ここまで2018年12月17日追記)

その1へ


HOME その1 その2
2014/06/09

安良町交通博物館 管理人:安良町経由村上行き
Copyright(C)2018 Aramachi Transport Museum All Rights Reserved.
無断転載、二次使用等禁止致します。