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 安良町交通博物館
 2015/03/31初掲載(4月11日最終更新)
ハードオフお買い物日記
CANON EF-S17-85mm F4-5.6 IS USM編

安良町交通博物館 管理人:安良町経由村上行き
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CANON EF-S17-85mm F4-5.6 IS USM
2015年3月29日(日)ハードオフ村上店で購入
ジャンク品(現状)4320円 フィルター、レンズキャップ付属
リアキャップは同店の青箱の中から確保(108円)、フードはヤフオクで中古品を調達しました。



 いまさら何で10年前のレンズをとお思いの方もいらっしゃると思いますし、ネットでさんざん酷評を受けているこのレンズを買う価値があるのかとお思いの方もいらっしゃることと思います。でも未だにEOS20Dを使い続けている自分にとって、このレンズは避けては通れないレンズだったりするわけです。

 この日、村上のハードオフへ行ってみると、ジャンクコーナーのガラスケースの下の段の隅の方に、かなり使い込まれたEOS20Dが陳列されていました。あちこち擦り傷だらけで、撮影、保存はできるものの、シャッターを切るとエラーが表示されるという品物です。純正の充電器と純正のバッテリーが付いて3240円、状態さえ良ければ予備として・・・と思いましたが、この状態ではとても買う気にはなれません。

 でも待てよ、EOS20Dが出ているということは、一緒に使われていたレンズも出ているかも知れないなと思って上の段を確認するとやはりありました。同時期に発売されたEF-S17-85mm F4-5.6 IS USMという手振れ補正機能付きのズームレンズです。しかも外観は極上です。恐らく同じ人が手放したのでしょう。早速店の人にお願いしてケースを開けて見せてもらったのですが、周囲のゴムの部分が若干白くなっている程度で、ホコリの混入も殆どない状態、ズームの動きもスムースです。これで4320円はお買い得かもしれないなと思い、即決した次第です。



動作確認

 帰宅後、早速EOS20Dに装着してテストを行いましたが、動作は問題ないようです。部屋の中で何枚か撮影してみましたが、手振れ補正もちゃんと機能しているようです。これはいいものを手に入れたな・・・しかし幸せは長くは続きませんでした。

突然のErr99

 外に出て家の周りを撮影していると、突然パタパタっと変な音がして、ファインダーにErr99が表示されました。これが噂に聞いていたErr99か・・・一気に奈落の底に突き落とされた気分です。しかも必ずその症状が出るわけではなく、出るときもあり、出ないときもあり・・・

 ブルーな気分でネットで検索してみると、同様の症状がわんさか出て来ました。こんなにきれいな品物を前ユーザーが手放したのにはやはり理由があったのでしょう。とすると陳列されていたEOS20Dにエラーが出るという症状は、もしかすると本体ではなくこのレンズのせいだったのかも知れません。

症状の切り分け

 EOS20Dを使い始めて10年になりますが、今まで一回もエラーは発生したことはなく、直近の撮影でも全く問題ありませんでした。100%レンズの故障とは断言できませんが、ほぼ間違いないでしょう。

症状としては、
・約30mmを境にして、ワイド側ではエラーが発生するが、テレ側では発生しない。
・ワイド側であっても、開放絞りではエラーは発生しない。
・電源を入れ直すと一時的に復旧するが、ファインダー内の情報が表示されなくなることがある。
という感じです。

 つまり30mm以上で撮影する場合には問題は発生しないのですが、それではこのレンズを買った意味がありません。ネットではさんざん酷評を受けているこのレンズを、直してまで使う価値があるものでしょうか。ファインダー内の表示の件は恐らく付帯した症状だと思うのですが、確証はありません。

修理依頼

 調べてみると、この手の故障の場合の修理にはだいたい1万円前後かかるようです。キヤノンのサポートページを見てみると概算で1万円、詳細ページには絞り作動故障で8200円から10200円(いずれも税別)という記述があります。 また「らくらく修理便(引取修理サービス)」として別途1500円(税別)が必要なのですが、タイミングの良いことに、4月1日から6月30日までの引き取り分は無料で承る旨の記述がありました。

 ということは仮に修理に10200円かかったしても、15000円ちょっとでメンテナンス済みの品物が手に入ることになります。金額的には微妙ではありますが、中古ショップで状態の良い品物を買ったとしても、保障期間経過後に同様の故障が発生するリスクを考えると、まあ修理に出しておいても損はないかも知れないなと思い、修理を依頼することにしました。品物は4月1日にヤマトが引き取りにくる予定です。

(ここまで3月31日)



 その金額を出すのであれば、最新のEF-S18-55mm F3.5-5.6 IS STM の中古品が買えますやん・・・という声が聞こえてきそうな気もしますが、まあそれはそれで、今回EF-S17-85mm F4-5.6 IS USM に出会ったのは一期一会ということで納得するするしかないですね。

 4月1日 予定通りヤマトさんが引き取りに来ました。というか梱包材一式が送られてきて、その場で梱包してヤマトさんに渡す方式で、ヤマトさんも慣れていなかったのか通常の宅配便だと思ったらしく、こちらも一瞬戸惑いました。段ボール箱を開けるとポケット式になったエアキャップと印刷済みの着払い伝票、それに箱を封印するためのテープと注意書きが同封されていました。そしてその場で梱包してヤマトさんに手渡して無事発送が完了しました。

 webで見ると受付拠点は大分修理センターとなっています。だとすると一日では届かないかも知れませんね。

(ここまで4月1日)



4月6日(月) 修理センターからメールが届きました。

   【受付時確認内容】
   (1)絞り作動の不具合を確認いたしました
   【修理実施内容(予定)】
   (1)EMDユニットの部品交換処置

   ■修理概算費用について
   技術料金:\6,500
   部品代金:\2,000 交換予定部品:EMDユニット
   小計  :\8,500
   消費税 :\  680
   -----------------
   総額  :\9,180
   (お支払方法はヤマト運輸の代引きとなります)

   ■以下についてもご確認をお願いいたします
   ・実際の修理は、お客様からご承諾をいただいてから実施いたします
   ・修理には通常1週間程度の期間をいただいております
   ※上記の修理内容や概算費用は、受付時点で確認されている内容を元にご案内しています。
    実際に修理を進める中で、受付当初に確認が困難であった修理内容が
    確認された場合には、処置内容の追加、修理費用の変更について
    別途ご案内させていただく場合がございますのでご了承ください。

どうやらほぼ予定通りの金額で収まりそうです。
完成予定日は4月14日、待ち遠しいですね。

(ここまで4月6日)



4月10日(金)webでステータスを確認してみると既に「キヤノン出荷済」になっていました。

 修理代は見積り通りの9180円、内容はEMDユニットの交換に加えて、各部点検と清掃をしてくれたようです。なお交換した部品の生産国が異なるため、預かった状態とは生産国表記が異なっている旨の記述があったほか、作業の都合上ネームカバー及び後カバーを交換した旨の記述がありました。ということは前面の表示部分(ネームカバー?)から"MADE IN JAPAN"表記が消えている可能性があるのではないかと思われます。今日発送してくれたのであれば明後日の12日(日)にも届くものと思われます。当初の予定よりも早く到着しそうで有難いです。

たぶんロシアの人だと思うのですがEMDユニットの交換を詳しく解説している人がいて驚きました。
どこの国にもコアなマニアがいるものですね。
http://paulov.ru/disassembly/priehal-blok-diafragmyi-yg2-2169-010-dlya-canon-17-85mm-is-usm/
http://paulov.ru/disassembly/oshibka-99-ili-kak-razobrat-canon-17-85-is-usm-i-pomenyat-blok-diafragmyi/

(ここまで4月10日)



4月11日(土)の夕方、キヤノンからの荷物が代引きで届きました。

 伝票番号で検索してみると9日(木)に発送してくれたようです。当初は14日の完成・発送となっていましたので、予定よりも5日(3営業日)も早く出来上がった計算になります。修理箇所の保証は半年後の10月14日までとなっていました。



 当初EMDユニットの生産国が変わったのかなと思っていたのですが、伝票を見るとネームカバーと後カバーの項目に台湾製の表記がありました。そして前面のネームカバーからは"MADE IN JAPAN"の表記が消え、背面の後カバーは"MADE IN TAIWAN"表記のあるものが使われていました。

 ということは、実際の生産国は日本であるにもかかわらず、交換後の後カバーに"MADE IN TAIWAN"表記があるため、生産国表記が実際と異なるということなのだと思います。



 到着後、EOS20Dに装着して試写してみましたが、前回エラーが多発したシチュエーションでもエラーが発生することはありませんでした。今となっては古い性能のレンズですが、最終的には商品代4320円、修理代9180円の合計13500円(税込み)で半年のメーカー保証のある品物を入手した形になりますので、まあまあだったかなと思います。最新のSTM付きのレンズも使ってみたい気持ちはありますが、まあしばらくは常用レンズとしてこのレンズを使ってみようと思います。

試写の様子はこちらです。
とりあえず1枚だけ、現像条件を変えて3通りの設定にしてみました。

(ここまで4月11日)

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