2002年12月改正における村上〜東京間の所要時間の比較

2002年12月1日にJRではダイヤ改正が実施されます。
このコーナーでは改正前後の村上〜東京間を
特急列車と新幹線を乗り継いだ場合の所要時間を比較して見たいと思います。

最初に、
このコーナーの意図は改正前後における所要時間の客観的な比較および、
村上に住んでいる管理人の行動パターンの中での利便性を検証したものであり、
決して改正後のダイヤを否定したり非難したりするものではありません。
単なる比較資料としてご覧いただければ幸いです。
また多少の計算間違いがあるかも知れませんが、その際はご容赦ください。

上り 村上〜東京間

改正前   改正後
村上発 新潟着 新潟発 東京着 所要時間   村上発 新潟着 新潟発 東京着 所要時間
7:00 7:47 8:02 9:55 2:55   7:00 7:47 8:02 9:55 2:55
8:12 9:00 9:13 10:51 2:39       9:11 10:51  
9:35 10:21 10:35 12:40 3:05   8:48 9:37 9:54 12:04 3:16
11:31 12:19 12:35 15:00 3:29   11:52 12:42 13:05 15:28 3:36
13:44 14:30 14:45 17:00 3:16   13:48 14:35 14:49 17:04 3:16
15:25 16:12 16:23 18:28 3:03   15:46 16:36 16:46 19:04 3:18
16:20 17:15 17:29 19:44 3:24   18:27 19:19 19:33 21:48 3:21
19:16 20:02 20:15 22:23 3:07   20:15 21:03 21:28 23:40 3:25
上り平均所要時間(改正前) 3:07   上り平均所要時間(改正後) 3:18

やはり青字部分の最速タイプの新幹線に接続する「いなほ」が削減されたのが大きいですね。
村上8:12発で、なおかつ東京に11時前に着くことができ非常に便利な列車でした。
現行では4両編成が所定で乗車率は低かったようですが、
休日は結構利用者がありましたので最初は戸惑う人が出ることでしょう。

ただ村上からの場合、新潟駅での自由席の争奪戦を避けるために、
その前の普通列車で新潟まで出るケースがあるほか、
新潟駅まで乗用車利用をするケースも増えつつありますので、
大きな影響はないのかもしれませんが・・・。

最終便が約1時間繰り下げられたのは、東京へ帰る人にとっては朗報でしょう。
新潟駅から最終の新幹線に乗車できるのは便利だと思います。
平均所要時間が11分ほど増加しているのは
青字部分の最速列車がなくなったことによる影響が大きいですが、
その列車を除いて計算しても数分の増加が見られます。

その要因としては、特急「いなほ」の所要時間の増加が挙げられます。
現行では平均48分ですが、改正後は平均50分となっています。
恐らく白新線の普通列車の増発の影響によるものと思われますが、
改正のたびに所要時間が増加しているのは多少気にかかるところです。

下り 東京〜村上間

改正前   改正後
東京発 新潟着 新潟発 村上着 所要時間   東京発 新潟着 新潟発 村上着 所要時間
6:40 8:57 9:05 9:51 3:11   6:08 8:16 8:31 9:20 3:12
8:24 10:34 10:43 11:29 3:05   8:56 11:10 11:20 12:07 3:11
10:12 12:17 12:28 13:14 3:02   11:20 13:25 13:39 14:32 3:12
13:16 14:53 15:03 15:50 2:34   13:08 14:45      
14:32 16:45 16:55 17:42 3:12   13:20 15:29 15:40 16:32 3:12
16:28 18:20 18:30 19:15 2:47   16:20 18:17 18:29 19:15 2:55
17:40 19:49 20:02 20:51 3:11   17:20 19:33 19:51 20:44 3:20
19:28 21:37 21:46 22:33 3:05   19:00 21:10 21:22 22:12 3:12
下り平均所要時間(改正前) 3:01   下り平均所要時間(改正後) 3:11

東京から日帰りで帰ってくる分にはあまり大きな影響はないようです。
むしろ帰りの東京発の新幹線が16:20、17:20、19:00と、分かり易くなりました。
わたし個人的にはさほど大きな影響はなさそうです。

上り下りを通して言えることですが、ダイヤ改正のたびに所要時間が少しずつ増えて行く傾向にあります。
その要因としては白新線での普通列車の増発が挙げられると思います。

一時は村上〜新潟間ノンストップで39分程度で結ぶ「いなほ」があったほか、
豊栄に停車しなかった頃は43分程度で結んでいた「いなほ」も多数あったことを考えますと、
今回50分を超える列車が何本か登場するのは多少残念な気がします。

羽越線の急行「きたぐに」「羽越」「しらゆき」といった列車が特急「いなほ」に統合された際、
新潟〜村上間を53〜55分程度で結んでいた時代がありますが、
その当時は100km/h運転でしたので、現行の120km/h運転で50分というのは物足りない感は否めません。

また新潟駅での新幹線との標準乗り換え時分は最短時には8分〜10分程度で接続する列車が多くありましたが、
最近では十数分とってあるものが多く見られます。
この辺は高齢者の乗り換えや冬場の遅延等を考えますと、致し方ない面も多いと思います。

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安良町交通博物館 管理人:安良町経由村上ゆき
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