ハードオフお買物日記(2008年4月13日)2008年4月20日掲載
AUREX デジタルシンセサイザーチューナー ST-535R編

AUREX デジタルシンセサイザーチューナー ST-535R (発売年、定価不明)
2008年4月13日(日)ハードオフ村上店で購入 1,050円(ジャンク品) 
状態表示:受信できました。
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このコーナーでは初登場となる東芝のオーディオブランドであるAUREX(オーレックス)の製品です。
電源コードに1980という印刷がありますから恐らく1980年または1981年の製品ではないかと思われます。
サイズは幅420mm、高さ145mm、奥行き250mmと、標準コンポサイズより若干小ぶりになっています。

この機種に関してはネット上でも「全く」情報が得られませんでした。
通販サイトで類似機種のST-535の画像を拾うことができましたが、
チューニングボタン下のスイッチ類や、背面パネルに若干の相違点が見られました。
この全くスマートではない、非常にメカニックなデザイン、今となっては妙に惹かれてしまいます。


チューニングボタンはアナログ時代の名残?画像クリックで拡大されます。

全体のデザインはアナログ式のチューナーを踏襲していますが、
恐らく従来製品から買い替えた人に対して違和感を与えないための配慮でしょうね。
丸いチューニングボタンの上を押すとUP、下を押すとDOWNという方式は、なかなかユニークですね。
UPの部分とDOWNの部分で表面の仕上げが異なっていて艶も違います。
画像ではよく分かりませんが実物はかなり高級感が感じられます。
HI-BLENDやMPXフィルター、RECキャリブレーションなどの機能は備わっておらず、
サーチ機能もありませんが操作性は決して悪い方ではありません。


大きく見やすい、機能性重視のディスプレイ部分。画像クリックで拡大されます。

メモリーはFM、AMともに5局ずつ、計10局のセットが可能です。
最初に手動で目的の周波数に合わせておいて、メモリーボタンを押しながら希望のプリセット番号を押すと登録が完了します。
チューナーというより「受信機」「通信機」といった感じで、業務用機器のような雰囲気もありますし、
安物(たぶん)の割にはかなりカッコいいデザインに思えます。



背面パネルです。画像クリックで拡大されます。

FMアンテナ端子には75Ω端子も装備されていますが、F栓が装備されていないため、
変換機で300Ωに変換してから接続する方が簡単で確実です。



背面にはなんとリモコン端子が装備されています。

別売の「リモートコントロールオペレータ」という表現が時代を感じさせますね。
音声出力用のケーブルは直付けです。


天板を開けてみる。画像クリックで拡大されます。

バリコンがないというだけでずいぶん中身の印象が違います。


フロントエンド部分です。画像クリックで拡大されます。

左側へ伸びている黒いケーブルは音声出力用のケーブルです。


別角度からの一枚です。画像クリックで拡大されます。



底板はベークライト製です。

安物の証…ですかね?


動作確認

AM放送受信に関しては全域にわたって感度の低下が見られ、実用的ではありませんが、
FM放送の受信感度は良好で、当地での目安となるFM新津、FM新発田もステレオ受信が可能で、FM長野も聞くことができます。
ステレオ放送の無音時におけるノイズも少なく、セパレーションも良好、音質も十分満足できるものでした。

何日か使ってみましたが特に異常も見られずに安定した受信が出来ています。
全体的に必要最低限の機能に絞ってコンパクトにまとめられた製品だという印象を持ちました。


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2008年4月20日
安良町交通博物館 管理人:安良町経由村上行き

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