ハードオフ(だけとは限らない)お買物日記(2010年1月25日)
TRIO AM-FM STEREO TUNER KT-3300編
TRIO AM-FM STEREO TUNER KT-3300(1975年発売 27,000円)
2006年3月15日 Yahoo!オークションで購入 1,000円
全ての写真は画像クリックで拡大画像をご覧いただけます。
正直言ってオーディオマニアがHPで取り上げるような製品ではありません。
でも↓のような広告を見て憧れていた人も多いのではないでしょうか。
コース別冊 ヤング☆オーディオ☆ナウ’76の裏表紙の広告です。
今では死語となった「ヤング」と「ナウ」の組み合わせが時代を感じさせます。
「ナウいヤング」という言葉もありましたし、「ヤングおー!おー!」という番組もありましたね。
この製品は2006年春の例のPSE騒動の時に買ったものですが、
昔の製品はもう手に入らなくなるかも知れないという危機感のもと、
一番興味のあるチューナーに対象を絞って色々買った中の1台です。
2006年3月に購入して以来、小屋の中にしまいっ放しになっていたのですが、
今回、約4年の時を経て初めて電源を入れるに至りました。
チューニングダイヤルにはテーパーが付いているなど安物とは思えない作りです。
でもダイヤルスケール部分はガラスではなくアクリル板で出来ているため細かい傷が目立ちます。
パネルとアクリル板の間に見える黒いスポンジ状のものはホコリの混入防止用と思われますが、
今回チェックした時にはボロボロになっていて、見るも無残な状態でした。
パネルを取り外して裏側をチェックしているとき、隅の方に小指の爪くらいの大きさの、
白い虫の巣のようなものがあるのに気付きました。中には何かがいるのが見えます。
「こんな所で死んで…」と思いつつ、手で除去するもの気持ち悪いので綿棒で除去しようとしたところ、
中から小さなクモが1匹飛び出してきて大慌てで逃げていきました。
「こ、こんな所で良く生きてたな」と思っては見たものの、
冷房も暖房もない小屋の中で4年も生き続けたとは考えにくく、
この冬の寒さをしのぐため、ここに巣を作って冬眠していたのではなかろうかと想像しています。
ということは、スポンジがボロボロになっていたのはオマエの仕業か?と思ってみたりもしました。
クモがスポンジを食べるかどうかは分かりませんが、入り込む過程で食いちぎった可能性もないとは言えないでしょう。
冬眠している最中にいきなり叩き起こされた彼は今ごろどうしているのだろうか、
また別の場所でゆっくり休んでいれば良いのだが…と思いながらパネルを清掃、
スポンジの張替え作業を行なうことになりました。
ボロボロになったスポンジを除去してカメラ用のモルトを貼り付けました。
3年ほど前、CANONのA-1のモルト交換にチャレンジしようと思って買ってきたにもかかわらず、
結局使わずじまいになっていた両面テープ付きの厚さ3ミリのモルトプレーンを、
適当な大きさにカットして貼り付けました。
何が役に立つか分からないものですね。
動作確認
FMの感度は良いのですがステレオ受信ができない状態でした。
そのため基板上に2個取り付けられている半固定抵抗器のうち、
R1と書かれた半固定抵抗器(502)を調整したところステレオ受信ができるようになりました。
高級機に比べれば高域も不足気味ですし、セパレーションも若干悪く感じられますが、
受信状態も安定しており、変なノイズが出ることもなく良好な動作状況です。
ただ、選局時にチューニングメーターが左右に振れない事があるのですが、
どうやらFM/AMの切り替えスイッチの接触不良のようです。
内部は至ってシンプルです。
AM用2連、FM用3連バリコンが採用されています。
底板には点検口がないため、部品の交換には基板を取り外す必要がありそうです。
今回はメーター以外の動作に特に問題が見られないため、
部品の交換は行なわないことにしました。
背面もごく標準的な構成です。
シリアルナンバーが消されているのですが、訳ありの製品なのかも知れませんね。
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2010年1月25日
安良町交通博物館 管理人:安良町経由村上行き
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