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 安良町交通博物館
 2016/01/24(2017/02/02追記)
ブルーレイレコーダー
BDドライブ交換編

安良町交通博物館 管理人:安良町経由村上行き
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全ての写真は画像クリックで1920x1280サイズに拡大されます。

 今メインとして使っているブルーレイレコーダーはパナソニックのDMR-BZT710という機種で、3年ちょっと前に購入したものなのですが、2015年の10月ごろからブルーレイディスクへの録画や再生ができない状況が頻発するようになりました。ディスクを入れてもカコンカコンという音がするだけで"NO DISC"表示になってしまいます。ディスクは安物ではなくパナソニック製を使用、純正のレンズクリーナーを使用しても改善が見られませんでした。症状からするとBDドライブの故障(寿命)のような気がします。

 パナソニックのサポートに電話して症状を伝えたところ、やはりBDドライブの交換が必要な模様で、修理代は確か2万円台の前半だったと思います。ただこの製品は地元のノジマで買ったものなのですが、3年保証だったか5年保証だったかうろ覚えだったのでノジマで聞いてみたところ3年保証であることが判明、有償修理となるためにひとまず保留とすることにしました。

 まあ実際には修理代というよりは修理に要する日数の方が気がかりで修理に出せずにいたのですが、ネットで調べてみると自分で交換したという人のレポートを見つけることができたので自分もチャレンジしてみることにしました。検討の結果、ヤフオクで家電販売店が出品しているドライブを購入、交換を試みることにしました。

ドライブ購入

DMR-BZT710用BDドライブ VXY2135(VUAR1016) 税込み12960円
環境ISO対象品のために古いドライブの返却が必要で、送料は双方で片道ずつ負担する方式でした。



代表機種はDMR-BZT710ですが、他にも複数の機種に使えるようです。



開封するとこんな感じで、使用済みドライブの返送を求めるお知らせと、修理内容などを記載するシートが封入されていました。




ドライブ交換

 ここから先はぜひ拡大画像でご覧いただければと思います。まさか内部がこんなにホコリだらけになっているとは思いもしませんでした。扉のないラックに入れてあるとはいえ、しばらく手が止まってしまいました。

天板を外したところです。



フロントパネルを外したところです。
パネルは左右2箇所と底部3箇所のツメで固定してあるのですが、何箇所か外したのちに別の場所を外そうとすると、既に外した場所がパチンとはまってしまうことがあるので要注意です。また本体とパネルはコネクタでつながっているので、斜めにせずになるべく真っすぐにして取り外した方が良いと思います。

本体の基板やフロントパネルの基板の周辺にも大量にホコリが付着していました。


ネジ4本と赤いケーブルと白いケーブルを外してBDドライブを取り外したのちに、
基板上に溜まったホコリを取り除きます。



新品ドライブと取り外したドライブの比較です。まさかこんなに汚れているとは…、絶句。
誤使用防止のため、すぐにホコリを取ることはせずに、作業が終わるまでこのままにしておきます。



新しいドライブを取り付けて、



フロントパネルを取り付けたのちに天板を元に戻せば完了です。


 ここまで掛かった時間は約40分ですが、内訳は分解組み立てとドライブ交換が10分程度、内部の清掃が30分程度で、いかにホコリだらけになっていたかが伺えると思います。意外と手間取ったのがフロントパネルの清掃で、細長い基板を取り外して表示窓の内側の汚れを取るのに結構時間が掛かりました。BDドライブ交換に際しては特に設定作業などは必要なく、交換して電源を入れれば即使用可能になりました。


ハードディスクは日立GSTのHCS5C1050CLA382(500GB)が使われていました。
これも交換によって増量する方法があるのですが、今回は見送りました。



あとがき

 今回は自分で交換作業を行うことによって、メーカーへ修理に出すよりも1万円程度安く済ませることができました。でもメーカーの修理代が高いかと言われるとそうも言い切れない部分もあります。メーカーへ修理に出せば修理箇所の保証期間も得られるでしょうし、他に不具合がないかの確認もしてくれるものと思います。それに何よりもプロの修理ですから、金額的には決して高いものではなく妥当なものだと思います。

 ですからネットなどで情報を収集し、本当にドライブを交換すれば直ると確信を持てる場合にのみ有効な手段であって、闇雲に手を出す性質のものではないと思います。もちろん販売店の保証期間内の場合はそれを利用した方が良いのは言うまでもありませんし、保証期間外であったとしても、修理に要する日数を我慢できるのであればメーカーへ出すのに越したことはないと思います。その反面、日常的にオーディオ製品やパソコンなどの分解を行っている人にとっては非常に簡単な作業ですので、やってみる価値はあると思います。

 今回ドライブ交換するに際して一番気になったのは内蔵HDDや外付けHDDに記録された番組が保護されるのか否かということでした。この件についてサポートに問い合わせてみても、内蔵HDDの番組は保護されるけれども、外付けHDDに関しては「修理する者でなければ分からない」という回答、これが修理を躊躇させた一因でもあります。せめて「基本的には外付けHDDの内容も保護されるが、万一ドライブ以外の箇所に不具合があって、そこも修理することになった場合には影響が出ることもあり得る」といった表現であれば納得もできたのですが、「修理する者でなければ分からない」という回答では何のために電話したのか分かりません。もちろん断定的なことを言って、あとでクレームになるのを避けたいという気持ちが大きいのでしょうが、サポートの人たちは現場経験のない人たちが多いんだろうなあと思わせる出来事でした。その反面、今回購入した家電販売店の人は、質問にも明確に答えていて安心感が持てました。やはり現場経験の有り無しは重要だなと思わせる一幕でした。

おわり

(2017年2月2日追記)
上記作業から1年以上経過しましたが動作は良好です。心配された外付けHDDの記録内容も消えることなく残っています。外付けHDDは現在5台目を使用していますが、1台目にWD製の推奨HDDを使った以外はアイ・オー・データまたはバッファローの推奨以外の製品を使っています。主にお正月の初売りの時にケーズデンキで並んで買ってきた製品を使っていますが、特に問題もなく使用できています。

ここまで2017年2月2日追記
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2017/02/02追記

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