画像取り込みテスト

というわけでこのたびコニカミノルタから発売されているDiMAGE Scan DualW(AF-3200)というフィルム専用スキャナーを買ってしまいました。
一応中古品なのですがかなり格安だったので思い切って買ってしまいました。でも今は手元にありません。
というのは使用中にフリーズが頻発、サポセンの方の指示に従っても解消しなかったため、
故障かどうかを確認してもらうためにメーカーに送って見てもらう事になったからです。
今回のスキャナーの購入記は別途ご紹介することにして、まずは画像の取り込みテストのご紹介をしたいと思います。
使用した画像は昨年の1月に村上市岩船神社近くで撮影した松喜和行きのG871-Iの写真です。
今まで使っていたスキャナーと今回買ったスキャナーとの比較をしてみました。

(テスト1)EPSON GT-8300UF(フラットヘッドスキャナー)を使ってカラープリントからスキャン
(テスト2)EPSON GT-8300UF(フラットヘッドスキャナー)を使ってネガフィルムからスキャン
(テスト3)KONICA MINOLTA DiMAGE Scan DualW(フィルム専用スキャナー)を使ってネガフィルムからスキャン

フィルムはフジカラーのISO400タイプ。プリントは写遊館(ジャスコ村上店)のポストカードサイズプリント(フジカラー純正紙:28円)を使用。
いずれも解像度800dpiで取り込んで幅約1100ピクセルで出力。約300KBになるように圧縮率を調整しています。
微小のドット状の埃が見られるのはご愛嬌ということで。ほこり除去機能を使っても完全には取り切れないもんで…。


(テスト1)EPSON GT-8300UF(フラットヘッドスキャナー)を使ってカラープリントからスキャン
取り込んだ後にシャープ化を最小限の値で実行。

かなり鮮明な仕上がりになってはいるものの暗い部分の潰れが見られ、特に背景左側の林の部分のディテールが損なわれている。
画質補正を加えればある程度の改善は見込まれるものと思われるが、歩道部分の雪についた足跡が消えてしまわないか不安が残る。
鮮明度は高いものの全体的にペッタリとして立体感のない印象。プリント自体の仕上がりによる影響も大きいと思われる。
コントラストが高く非常に見栄えのする仕上がりになっている一方、実風景とは若干異なった派手な印象を受ける。



(テスト1-2)EPSON PM-T960(複合機)を使ってカラープリントからスキャン (2013年4月15日追加)


(テスト2)EPSON GT-8300UF(フラットヘッドスキャナー)を使ってネガフィルムからスキャン
取り込んだ後にシャープ化を最小限の値で実行。

テスト1でプリントからスキャンした時の派手な仕上がりから比べると地味で物足りない印象は否めない。
しかし背景の林の部分の潰れも少なく、自然な仕上がりと言えないこともないが全体的に鮮明度が低く感じられる。
また空の部分に粒状化によるブツブツが見られるのは止むを得ないところか。ちなみにこの機種には粒状軽減機能は備わっていない。
最新の製品ではもっと鮮明な仕上がりになるのかも知れないが、やはりフラットヘッドスキャナでのフィルム取り込みにはある程度の妥協が必要か。


(テスト3)KONICA MINOLTA DiMAGE Scan DualW(フィルム専用スキャナー)を使ってネガフィルムからスキャン
自動画像補正及び画像中央部でのピント合わせを行なっている。
粒状軽減機能を細部のディテールが損なわれない程度に最小限で使用。

テスト2のGT-8300UFに比べて空の部分の粒状化も少なく、雪についた足跡も鮮明に再現されている。
若干緑がかっている気がしないでもないが全体的には非常に鮮明で自然な仕上がりになっている。
特にフロント部分のエンブレムの「北」の文字の鮮明さはこれが一番である。さすがフィルム専用スキャナだけのことはある。


というわけで3通りのテストを行なってみましたがどれが一番お好みでしょうか。
デジカメの普及、フラットヘッドスキャナーの低価格化、複合機の台頭…、といった具合に、フィルム専用スキャナーは肩身の狭い思いをしていることと思います。
でもやはり専用機は専用機なりの仕上がりが得られるということで、「安ければ」一台持っていても損はないと感じました。
今回購入した品物は中古品といえどもメーカー保障がまだ7ヶ月も残っていました。
それで価格.comの最安値よりも1万円も安く手に入ったのでお買い得だったと思います。
ただし不具合が直って戻って来ればの話ですけどね。

おわり

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