日本海東北自動車道 中条IC〜荒川胎内IC間 2009年7月18日(土)15時開通。

日本海東北自動車道の未開通区間のうち、
胎内市の中条ICから村上市の荒川胎内ICまでの約9.7kmが、2009年7月18日(土)15時に開通しました。
テレビなどでは「村上市初の…」という表現がよく使われていますが、
昨年の合併によって村上市になった地域であることや、胎内市との境界が近いということもあって、
村上市に高速がやってきたという印象は薄いです。

荒川胎内IC入口 2009年7月20日(祝)

画面手前が国道113号線桃崎浜方面、画面奥が国道7号線十文字交差点方面です。
荒川胎内ICはバイパスのICとほぼ同じ形状で、高速利用者は右折で進入する形になります。


右折後はランプウエイを経て本線に合流します。2009年7月20日(祝)

有料道路である旨の看板は立っていますが、料金所のゲートがないために、
一般道と錯覚しやすい形状になっています。


荒川胎内IC出口 2009年7月20日(祝)

祝日ということもあって結構な交通量がありました。

こちらもバイパスの出口と全く同じ形状で、ゲート等は設けられていません。
赤い車の真後ろと、その奥に細長い表示機のようなものが見えますが、
万一この出口から誤って進入しようとした場合、音と表示で警告を発するシステムです。


荒川胎内IC出口 2009年7月18日(土)開通初日

こちらは開通初日の様子です。
この信号を右折して4〜5分で国道7号線十文字交差点に、
左折すると2〜3分で桃崎浜に出ることができます。


村上市南新保という表示が見えます。2009年7月20日(祝)

ここから10〜15m左に進んだ本線上に「胎内市」という看板がありましたから、
村上市と胎内市の境界線に極めて近いということになりますね。


荒川胎内IC全景 2009年7月17日(金)開通前日

左手が中条・新潟方面です。


荒川胎内IC全景 2009年7月17日(金)開通前日

右手が中条・新潟方面です。


開通式典開催を告げる看板及び開通初日に入手した領収書

開通式典は荒川地区公民館で行なわれました。

走り初めの方は、早く行ってテレビに映るのもアレなので開通してしばらく経ってから行いました。
領収書にはインター名ではなく料金所名が書かれているため、
「荒川胎内」ではなく「中条本線」となっています。
往路(上り)はETCを使いましたが、復路(下り)は領収書が欲しいので現金で支払いました。


荒川胎内ICに料金所が設置されていない理由

(いまさら大げさに解説するほどでもありませんが一応…)

一言で言ってしまえば経費節減です。

新潟方面から来て、ここ荒川胎内ICまでは有料区間ですが、
ここから先、村上〜朝日ICまでの区間は新直轄方式による無料区間として整備が進められています。
つまり荒川胎内ICから村上方面への利用者は料金所を通る必要がありません。

また村上方面から来て中条・新潟方面へ行く利用者や、荒川胎内ICから中条〜新潟方面への利用者も、
ここで料金所を通らなくとも、中条ICまでのどこかで料金所を通れば良いということになります。

そこで中条ICの北側すぐの所に中条本線料金所を設置、ここで精算処理を行なうことになりました。
こうすることにより、荒川胎内ICに料金所を設置して人員を配置するコストを削減することができ、
中条料金所で一括管理することができるため効率化が図れるという訳です。

ただし安全面を最優先に考えるならば、荒川胎内ICに料金所を設置して、
人員を配置して置く方が好ましいのは言うまでもありません。




中条本線料金所の設置

報道では新潟県内では初となる本線料金所ですが、最初は戸惑うかも知れません。

先ず新潟方面から来て中条ICを越えて荒川胎内IC方面へ行く場合ですが、
中条ICを過ぎてすぐ目の前にある「中条本線料金所」で荒川胎内ICまでの料金を支払います。
そして荒川胎内ICではそのままフリーで退出します。

次に荒川胎内ICから入って新潟方面へ進行する場合ですが、
荒川胎内ICには料金所がありませんから、そのまま高速道路に入って、
中条IC手前の「中条本線料金所」で通行券を取ります。
そしてそのまま本線上を新潟方面へ向かって進みます。
中条ICで下りる場合は「中条本線料金所」で通行券を取ったら、
目の前ですぐ左手に分岐する道に入り、すぐそこの「中条料金所」で料金を支払います。

最後に中条ICから入って荒川胎内ICで出る場合ですが、
中条料金所で通行券を取って荒川胎内IC方面へ進み、
本線に合流してすぐの所にある「中条本線料金所」で料金を支払います。


中条本線料金所通過時の注意点

料金支払いのシステムは慣れればどうと言うこともないと思いますが、
中条本線料金所の前後が非常に手狭になっており、
特に荒川胎内IC方面から来た場合、中条本線料金所のすぐ手前に急カーブがあるため、
他の場所に比べて追突等の事故の発生する危険性が高いのではないかと思われます。


荒川胎内ICから各地へのアクセス

瀬波温泉方面

荒川胎内ICから瀬波温泉方面へのアクセスですが、大きく分けて二通りのルートが考えられます。
ICを下りてから左折するところまでは共通ですが、その後は下記のルートが考えられます。

(1)最初の信号を右折し、新潟新発田村上線を北上、金屋集落を経て旭橋に至るルート。

(2)2つ目の信号を右折、国道345号線を北上し荒川マリーナ前を通って旭橋に至るルート。


最短ルートは(1)で、海岸へ出る(2)のルートよりも2kmほど短くなります。
その反面金屋などの集落を通る関係上、安全面からもあまり速度が出せません。
(2)の海岸へ出るルートは距離的には不利ですが、安全面では(1)よりも有利になるものと思われます。
地元の方や乗用車で訪れる方は(1)の金屋を通るルートが、
観光バス等は(2)の海岸へ出るルートが主流になるのではないでしょうか。

国道7号線方面

荒川胎内ICを下りて右折、そのまま4〜5分直進すると国道7号線十文字交差点に出ることができますが、
十文字交差点で若干の混雑が見込まれます。
その手前、羽越線を跨ぐ少し手前「長政方面」の信号を左折し、
荒川支所前を通って国道7号線藤沢の交差点へ出るルートもありますが、
結構道が入り組んでいることもあって短縮効果は多くないようです。
ICを下りて十文字交差点へ向かう道路が混雑している時以外は、
素直に十文字交差点まで行って左折した方が良いかも知れません。


荒川胎内ICから先の工事の進捗状況

村上方面はまだ工事中です。2009年7月20日(祝)

直進していいのか!というツッコミは無しにして、
先日の報道によれば、ここから朝日(仮称)ICまでの区間は、
2010年度末の開通をめどに整備を進めているということでした。


村上市金屋地区その1 2009年7月20日(祝)



村上市金屋地区その2 2009年7月20日(祝)



村上市南田中地区 2009年7月20日(祝)

今日は祝日ですが工事は進行中でした。


神林高架橋架設工事 2009年7月20日(祝)

神林総合体育館付近から羽越線と交差する付近までの1450mは高架方式になります。
今年の春ごろまでは橋脚だけが立ち並んでいましたが、4月以降は急ピッチで工事が進んでいます。



高速自動車国道へのインターチェンジの追加設置について(国土交通省報道発表資料)2009年6月30日発表

上記ホームページの別添資料3及び参考資料3(いずれもpdfファイル)によれば、
荒川胎内IC〜村上IC間に1箇所、村上IC〜朝日IC間に2箇所の追加ICが設置されるようです。
村上市合併協議会の資料に追加IC位置図が掲載されています。
それによれば国道7号線牧目交差点と国道345号線松喜和交差点の中間付近に「神林IC」、
職業訓練校付近に「村上第二IC」、小川小学校付近に「朝日第二IC」(いずれも仮称)の
設置が予定されているということです。
これらの追加ICの設置によって国道7号線の渋滞がいくらかは緩和されるのではないかと思われますが、
その反面平均速度が低下する可能性も出てくるものと思われます。

とりあえず今回はここまでです。
今後加筆あると思います。

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2009年7月20日 安良町経由村上行き
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