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 安良町交通博物館
 2015年6月27日
ハードオフお買い物日記
型番不明グラフィックボード編
パソコン買い替え奮闘記(その4)

安良町交通博物館 管理人:安良町経由村上行き
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 今メインで使っているパソコンは、2009年頃に発売された富士通のFMV-ESPRIMO D5370という法人向けパソコンで、元々はWindows Vistaが入っていたものをMRRプログラムによって整備、セカンダリライセンスのWindows 7を入れた再生中古パソコンを2013年9月に購入したものですが、オンボードでDVI出力が備わっていて、YouTubeの1080pの動画も殆どストレスなく見ることができます。またゲームや動画編集などはやらないので、正直なところグラボを増設する必要は「ありません」

 2週間くらい前のことでしょうか、村上のハードオフのジャンクコーナーに見慣れないグラフィックボードがお目見えしました。青箱ではなくビニールに入れられた状態でショーウインドウの中に置かれていたのですが、ウインドウの前にジャンクレコードやら何やらが並べられていて、なかなか近付いて見ることができません。遠目でも分かったのはDVI,HDMI,D-subの3つの出力があることと、ファンにRADEONの文字があることだけした。

 でも目の前にこういう商品が現れると、試してみたいなという気持ちが湧き出てきました。型番も何も分かりませんでしたが、店内で写真を撮るといった野暮なことはできない性分なので、目視で特徴を覚えて帰ってはひたすら画像検索を、この繰り返しでした。

 そして6月27日(土)の夕方、ついにそれらしきものをネット上で発見しました。おそらく玄人志向から出ている「RD-R7-250XE-LE1GB/D5/1ST」に違いありません。だとすると比較的新しめの製品で、消費電力の少なさから考えてもD5370に使えるような気がします。そしてネットから拾った画像を印刷したものを持って店へ行き、ショーウインドウから出してもらって、見比べた後に購入しました。価格は税込みで2160円でした。

付属品はHDMI端子の保護キャップのみでした。

ロープロファイル用のブラケットもなし、ドライバCDもなし、正真正銘の「本体のみ」でした。

 画像検索で見ると、ファンの上のRADEONのシールがないものや、DVI端子の根元の部分のシールドがないものなども見つかりましたが、恐らく製造ロットによる違いでしょう。D-sub端子は使わないので取り外すとして、ロープロ用のブラケットを調達しなければならないのですが、青箱の中にもなし、ヤフオクでも結構な値段がするものです。

D5370に取り付けてみました。

 以前使っていたNECのMATEはPCIeスロットが付いておらずに苦労したので、ESPRIMOを買うに当たっては良く確認してPCIeスロットの付いているものを選びました。D5370にはJIQ45Yというライザーカードが付いていました。

 同じESPRIMOでも標準構成でこのライザーカードが付いていてPCIeに対応しているものや、ライザーカードが付いていないものなど、様々なバリエーションがあるので要注意ですね。

ここで大きな勘違いが・・・

てっきりD5370はロープロ仕様だと思っていたのですが、

 グラボ自体はフルサイズのものが物理的に取り付け可能かどうか良く分かりませんが、ブラケットはフルサイズのものが使われていました。慌ててロープロ用のブラケットを注文しなくて良かったです。

組み込みが完了しました。

 使わない端子にはキャップを付けると良さそうですね。

ところが一つ問題が・・・

 画面中央部分のD-sub端子と筐体が微妙に干渉するために片側のネジを締めることができません。おそらくケーブルの接続もできないものと思われますが、D-subは使いませんから、あえて改造するほどでもないと思います。このスロットは元々カスタムメイドでHD 2400 PRO(DVI+D-sub)を取り付けるための専用スロットなので、他のボードを付けて干渉しても文句は言えませんね。端子自体を取り外して、アルミテープか何かで穴を塞ぐことも考えましたが、ヘタにいじるよりもこのままの方が良いような気もします。

ドライバのインストール
 
 ディスプレイの接続を従来のオンボードのDVI端子から、新たに設置したボードのDVI端子に付け替えて電源オン、解像度はおかしいながらもWindowsは普通に起動しました。そしてWindows Update経由で各種ドライバを検索中である旨の表示が出て来ました。時間がかかりそうなのでキャンセルしようとすると「デバイスが動かへんようになるかも知れんけどええか?」的なメッセージが出てきたのでキャンセルをキャンセルしてそのまま続行、案外時間もかからずにドライバのインストールも終了しました。

ところが・・・

もしかして違う製品かも

 画像検索などでてっきり玄人志向の「RD-R7-250XE-LE1GB/D5/1ST」という製品だと思い込んでいたのですが「デバイスインストール AMD Radeon HD8730」という表示が出てきてビックリ。違う製品だったようです。調べてみたらHD7730のリネーム品で、単品販売はされておらず、BTOパソコンに組み込むための製品のようでした。でも時代的にもスペック的にも似たようなものなので、まあ、使っても害はないでしょう。

スコアは上昇しました

Windows エクスペリエンス インデックスのスコアを確認してみると、グラボ追加前と追加後とで大きな差が出ました。

グラボ追加前(Q45 Express/GMA 4500)


グラボ追加後(Radeon HD8730)


OS:Windows 7 Home Premium 32bit
CPU:Core 2 Duo E8500 3.16GHz
HDD:500GB 7200rpm Serial ATA/300
メモリ:DDR3 PC3-8500U 2GB x 2

 スコアなんてあくまで目安にしか過ぎないとは言うものの、これだけ上がればやはり気持ちの良いものですね。たとえ体感の差として表れなかったとしても。それもたった2160円の投資で。「ゲームもやらねえのにグラボなんか付けてんじゃねえよ」という声が聞こえて来そうな気もしますけどね(笑)

実際に使ってみて

 実際に使ってみても、普段私が使用する範囲内ではさほど変化は見られませんでした。ただ、今までYouTubeの1080p60fpsの動画が止まりまくっていたものが、若干スムースになったかなと思います。あとファンの音が若干大きめで、日中はさほど感じませんが、深夜になって周辺の音が小さくなった時には若干耳障りに感じることがあります。とはいえパソコンが動いている時は基本的に起きている時なので、睡眠のジャマになるとか、そういう心配はなさそうです。

 というわけで予定外だったグラボの取り付けは予想外にスムースに進み、投資の割には良い結果を生み出しました。ただその一方で、1個しかないPCIeスロットを使ってしまったので、USB3.0のボードを増設しようとか、内部にSATAポートを増設しようとか、そういう構想は消え去ってしまいました。

おまけ

 実はこの富士通のD5370のほかに、予備用としてD5290という機種も持っていて、そこにはカスタムメイドでHD 2400 PROが取り付けられています。そのHD 2400 PROをD5370の方に取り付けたときのWindows エクスペリエンス インデックスのスコアの比較をしてみました。
  RAM 2GB
グラボなし
RAM 4GB
グラボなし
RAM 4GB
HD 2400 PRO
RAM 4GB
HD 8730
プロセッサ 6.6 6.6 6.6 6.6
メモリ 5.5 6.8 6.8 6.8
グラフィックス 4.4 4.5 3.5 7.1
ゲーム用グラフィックス 4.6 3.6 5.3 7.1
プライマリハードディスク 5.9 5.9 5.9 5.9

 RAMを4GBにしたらゲーム用グラフィックスが下がって、そこへHD 2400 PROを追加したらグラフィックスが下がって、HD 8730にしたら両方とも上がりました。パソコンって良く分からないものですね。まあ実際には体感が全てなわけで、スコアで一喜一憂するなってことなんでしょうね。

ただ本当のことを言うと・・・

 2013年9月にD5370を買った時点でHDDの稼働時間は37,000時間を超えていて、今月には50,000時間を超えました。今のところ不具合は見られませんし、バックアップも取ってあるのですが、「グラボなんか取り付けるよりHDDを交換する方が先だろ」と分かってはいるものの、ショーウインドウの中に鎮座したグラボの誘惑には勝てなかったと言うのが正直なところですね。

今後加筆訂正あるかも知れませんが、ひとまずこれで終了致します。

(2015年6月29日追記)
 せっかくHDMI端子が備わったのでモニタ(RDT233WLM-D)とHDMIケーブルで接続してみましたが、映像、音声共に問題ありませんでした。ただDVIに比べて色がめちゃくちゃ派手で焦りました。前回モニタのHDMIモードをいじったときに色の濃さを上げて、元に戻さなかったのが原因らしく、調整したら元に戻りました。

 ただこのRDT233WLM-Dの調整は一癖あって、動画モードにすると色合いと色の濃さの調節ができるようになるのですが、調整後に静止画モードに変更しても調整値が引き継がれてしまうようです。さらに静止画モードにすると色合いと色の濃さの調整項目が消えてしまうので、直し方が分からず途方に暮れるというわけです。もしかすると私の調整の仕方が悪いのかも知れませんが、ちょっぴり焦りました。音の方はモニタ内蔵のスピーカーの音質が悪いので、Creativeの Inspire T10を使っています。

(2015年7月1日追記)
 このクラスの製品を表現する特に必ずと言って出てくるのが「ローエンドモデル」とか「エントリーモデル」と言った表現ですが、やっぱりこういう製品の主なターゲットは3Dゲームなどをバリバリに楽しむ層なんでしょうね。そういう層からすれば間違いなく前述のような表現になるのでしょうが、インターネットなどを中心に楽しむライトユーザーからすればローエンドでもエントリーでもない、十分すぎる性能を持った製品なわけで、表現の難しさを感じさせますね。

 でもまあ、カメラの EOS Kiss よりはマシかも知れません。どんなに性能が向上しても、このネーミングのおかげで購入を躊躇うおっさん共も多そうですしね(それは私です)。

D-sub端子を独立させました

(2015年7月5日追記)
 7月5日の日曜日、中条のハードオフへ行ってジャンク漁りをしていたら下のようなボードを発見しました。基板には1998の文字が見えるので、恐らくWindows 98時代のボードなのだと思います。このようにD-sub 15pinの端子のみが付いたボードは滅多に見ないので、ブラケット確保の目的で購入しました。価格は税込み108円でした。

Diamond Stealth II G460というボードのようです。ブラケットは油汚れがこびり付いていましたが、磨いたらピカピカになりました。

そしてこのブラケットを空きスロットに挿してD-sub端子を移動させました。

 グラボのD-sub端子が付いていた箇所はぽっかり穴が開いてしまったので、とりあえず裏表両面にシールを貼っておきましたが、いずれもう少し見栄え良くできればと思います。

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