Amazonお買物日記(2013年9月3日)


THE BEATLES / THE DECCA TAPES (Import LP+CD) DOXY DOK326
(拡大画像あります)

オールドブートコレクターにとっては何とも懐かしいこのジャケット、
言わずと知れたデッカオーディションを収録した(と言われている)LPがオリジナルに極めて近いデザインのジャケットで発売されました。

今年の7月、覚えたばかりのアメリカのAmazonをさまよっているときにこのレコードを発見、アメリカってこんなのも売ってるんだと感動、
しかも同じ内容のCDまでオマケに付いていると知り、こりゃ買わなきゃならないだろうなあと思って価格や納期などについて調べ始めました。

いくつかのショップで取り扱っていましたが、米Amazonで直接発送してくれるものは価格自体はやや高く設定されているものの送料が格安に設定されていました。
9月3日現在の価格でいうと、商品自体が32.95ドル、一番安い標準発送で送料が4.28ドル、合計37.23ドルということでしたが、
海外から直接買うにしてはちょっと値段が高めだと感じたことと、到着まで18〜32営業日かかるということで即決はせずに保留に。

もしかしたら日本のAmazonでも売ってるんじゃないかと思って調べてみたらマーケットプレイスで扱っているショップがいくつか見受けられました。
価格は送料を合わせても3000円とちょっとです。ところがスイスから発送、ドイツから発送、イタリアから発送、オーストリアから発送・・・そんなのばかりです。
数少ない国内発送のショップはバカ高い価格設定だったのでパス、なかなか上手くは行かないものです。
日本のディスクユニオンのサイトでも扱っており、送料を合わせて2700円と格安でしたがこちらも納期が5日から3週間と幅がありました。


念のためにイギリスのAmazonも見てみると送料を合わせても18ドルちょっと、こりゃ買うしかない!

と思った私は愚か者でした。
イギリスだもん、ドルじゃなくてポンドですやん。
1ポンド150円として2700円くらい、ディスクユニオンで買うのと同じようなものです。

そんな矢先、8月23日になって日本のAmazonからデッカテープス買えというメールが入りました。
早速チェックするとマーケットプレイスではなく日本のAmazonが取り扱いを始めたようで、商品自体は3293円と高めでしたが送料は無料です。
それに何より「在庫あり」というのに魅かれましたし、多少高くても在庫あり即発送に敵うものはないなと思いました。
でももうちょっと待って見るかと・・・

そこでいったんカートに入れて「今は買わない」状態にして様子を見ていると、毎日のように値下げの表示が出てきます。
8月30日には2301円になり、もうちょっと・・・と思っていると9月1日には一気に2167円まで下がりました。
LPにボーナスCDが付いて2167円、いつ買うの?今でしょ!という訳で発注・・・
たぶん今後も値下げが続くんでしょうけど、この値段なら納得です。


いったいどんな箱で届くんでしょう・・・

内容物に似つかわしくない大きな箱で送ってくることの多いAmazonなので、いったいどんな箱で送ってくるのか興味がありましたが、
ちゃんとしたレコード送付用のダンボールで送られてきました。



ジャケットはきれいにシュリンクでシールドされており、角の潰れなどもありませんでした。
でも帯がちょっと曲がっていますね。



ジャケットはシングルジャケットですが帯は裏側まで回っていませんでした。
日本で言うところの「帯」ではなくて、帯ふうのものがジャケットとシュリンクの間に挟み込まれているというのが正確なようです。



さらに帯とジャケットの間にボーナスCDが挟み込まれています。何ともラフな・・・
レコードの取り出し口だけシュリンクを開封していったんレコードを取り出した状態でトントンしたり、
シュリンクとジャケットの間に定規を入れてCDを取り出そうと試みましたが出てくる気配すらありません。



そうこうしているうちにシュリンクの下部が破れてしまったのでそこから下に引っ張り出す形で帯を取り出しました。



裏返してみたら帯の裏側に円形のスポンジが接着されていて、そこにCDがはめ込んでありました。
取り出すのに苦戦したせいで盤面に少し傷を付けてしまったようです。
こういうふうに使う前に傷を付けてしまうというのは結構ダメージが大きいです。
もう1枚買おうかなあ・・・



ジャケット内にはCD保管用のビニールケースが同封されていました。
だったら最初からCDも中に入れておいてくれよと言いたいところですが、
店頭でディスプレイするときに外からCDが見える状態にしておくとセールスに有利なんでしょうね。

買ったらすぐシュリンクを剥がしてしまう人にとってはどうでも良いことだと思いますが、
私のようにレコードの取り出し口だけ開封してシュリンク自体は剥がさずに残しておくタイプの人種にとっては、
このCDを取り出す際はちょっと、というかかなり注意を要すると感じました。


インナースリーブは無地のタイプです。



帯に「180グラム ハイクオリティビニール」と買いてある通り、きっちり180グラムありました。

重い方がターンテーブルへの密着度が高くなったり振動を拾いにくかったりして音質的には有利なのだと思いますが、
昔のCBMの重くてノイズだらけの海賊盤のイメージが拭いきれずにいる自分がいるわけです。


気になるのは昔、CIRCUIT RECORDSから出ていた同名アルバムとの違いですね。

左:DOXY DOK326 / 右:CIRCUIT RECORDS LK-4438-1

表はドラムスのBEATLESの表記の有無以外は全く違いが見られませんでした。
色合いはLK-4438-1の方はかなりアイボリーがかっているのに対して、DOK326の方は真っ白といっていい色合いです。
DOK326の方の写真はコントラストが弱めでやや不鮮明にも思えますが、もちろん比べなければ全く分からないレベルです。


裏側も殆ど相違は見られません。

下のほうに書いてあるメーカーのクレジットやロゴマークが違うくらいのもので、
ライナーノーツ部分は同一です(一字一句全部読んだ訳ではありませんがたぶんそうでしょう)
ちなみに盤の重さですがDOK326が180グラムなのに対してLK-4438-1は125グラムでした。


実際に聴いてみて

LPの方は演奏前の準備や儀式等々が面倒くさいので、とりあえずCDだけ聴いてみました。
比較対象がないので正確なことは言えませんが、音は普通にいい音ですね。
割とボーカルが前に出てくるような音質で、盤起こしではなさそうです。
何よりピクチャーレーベルというのが嬉しいですね。

この商品、ボーナスCD付きのLPと考えると手を出しにくいかも知れませんが、
CDにLPがオマケで付いていると考えることもできますし、
何よりこの値段なら絶対に「買い」だと思います。
気になる方はAmazonで"DECCA TAPES"と入れて検索してみてください。
商品名には[Analog]表記があってCDのことは書いてありませんが間違いなくCDも付いています。

そうこうしているうちに2119円まで下がってるし・・・

最初3293円で取り扱いを始めたときは在庫数15から始まって、
私が2167円で1枚買って在庫数14になったのですが、現時点で在庫数10になっているようです。
「入荷予定あり」という表記もありますが、いったん売り切れて再入荷になったときにいくらから始まるのか。
直近の価格のまま再開されるのか、また3000円くらいから始まるのか良く分かりませんが、
気になる方は価格を監視しつつ、ここぞというタイミングで購入されてみてはいかがでしょうか。

でもこの商品、ヨーロッパ製のようですが正規盤なのでしょうか、それとも海賊盤なのでしょうか。
かなり微妙な商品であることは間違いなさそうです。

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2013年9月3日(火)

安良町経由村上行き

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